2021.6.22

趣味活案内人講座 「花沢城と周辺遺跡の散策を楽しもう」6月11日開催

講座体験レポート

市民講師が身近な先生となって講座を開催する「趣味活案内人講座」。
「花沢城と周辺遺跡の散策を楽しもう」の講師は、趣味活案内人の青島雪則さん。日ごろから観光案内人として活動しながら、焼津の歴史・史跡はもちろん、歴史に関する様々なことを学んでおられます。

集合場所は花沢の里観光駐車場。まずは案内看板を見ながら今日のコースを説明しました。ここで、古代東海道や巡礼街道についてのお話もありました。歩き始めてすぐ、右手に見える山肌には、火山の噴火によりできた枕状溶岩が見られます。コースの所々で、岩石に関するお話もしてくれました。

梅雨の合間の晴れの日。気温も上がってきましたが、緑豊かなコースをゆっくりと歩いて花沢城へ。登り口にある案内看板を見ながら、花沢城主を任せられていた小原肥前守の話や武田軍が陣を構えた場所、近隣の村の話などを聞き、この場所がまさに戦いの場であったことが感じられました。

花沢城跡は遊歩道が整備されましたが、ロープを伝って慎重に山道を進みます。六の曲輪でひと休みした後は一気に山頂へ。二の曲輪から、部分発掘調査が行われた堀切を渡り、一の曲輪(本丸)に到着。山頂部分は雑木が伐採され、志太平野が一望できます。眺望を楽しみながら、花沢城と花沢城が落ちたあとのお話を聞きました。

花沢城を下山するころには、参加者の皆さんも和気あいあいとおしゃべりをしながら歩いていました。花沢城の後、もう少し足を延ばし、鳴沢不動尊へ。ここに御堂ができた由来や左鎌を納める信仰の話などを聞き、帰路につきました。途中、共同墓地に立ち寄り、墓石の話や地名から寺があったと推察される場所などの話も聞き、この地に残る様々な歴史の跡をたどることができました。