2020.8.26

河村 ますゑさん

輝くあの人・あのグループ

焼津市まちじゅう元気塾ふまねっと運動教室(保健センター主催)でふまねっと焼津サポーターを務める河村さん。地域の中高年世代の元気のため、志を同じくする人材を探すため、日々奮闘されている河村さんに、お話を伺いました。

ふまねっとについて教えてください。

ふまねっと運動は、約50センチ四方の大きなマス目でできた「あみ」を床に敷き、その「あみ」を踏まないように歩く運動です。数種類のステップを覚え、ステップしながら手拍子を打ったり、歌を歌いながら進んだり、複数の課題を同時に行うことで、歩行機能の改善はもちろん、注意力、集中力、記憶力などの認知機能の向上が期待できます。

ふまねっとの運動を始めたきっかけは何ですか。

私は、「ほく歩(ほ)く会」という会を地元のコミュニティセンターを会場に月3回開催しています。ここでは、軽体操や脳トレ、レクリエーションなどをやっています。会のプログラムを考えるため、楽しいことはないかとアンテナを高くしています。そんな時に、ふまねっと運動に出会いました。2017年に「ふまねっとサポーター養成講座」を受講して指導資格を取り、ふまねっと運動を始めました。ふまねっと運動をやるためには「あみ」が必要だったり、実施できる場所を探したり、実施するまでは大変でした。協力していただけそうなところをとにかく相談に回り、少しずつ理解と応援を得られるようになりました。令和2年度は、まちじゅう元気塾として、市内9会場(公民館)でふまねっと運動ができるようになりました。

ふまねっと運動教室には、おそろいのTシャツを着た方々がいらっしゃいますね。

ふまねっと運動を市民活動として広げていきたいと思っていたので、2018年3月に「ふまねっと焼津」を立ち上げました。その時に、サポーターと参加者が区別できるようにユニホームを作りました。ふまねっと運動を広げるためには、各地域にサポーターを増やし、地域ごとにふまねっと運動を取り入れてもらえればと考えています。

サポーターになるには養成講座を受講するのですが、NPO法人ふまねっとの本拠地は北海道であり、養成講座はなかなか受けられません。10人以上参加者を集めれば出前講座も可能と知り、大勢の人にお声掛けをして参加者を14人集め、焼津市でサポーター養成講座を実施することができました。

ふまねっと教室では、仲間づくりに重きを置きサポーターになってくれるようお声掛けしています。現在、ふまねっと焼津サポーターは60代70代80代で20人います。皆さん「受け手」から「担い手」となり、自らの健康に気を配り活躍してくれています。

元気の秘訣を教えてください。

私は瀬戸川の土手や地元をウォーキングしています。庭先のお花を見て季節を感じたり、畑仕事をしている人とお話したり、楽しみながら歩いています。家族との時間も元気の素です。静岡市に住んでいる孫が「遊びに来て。一緒に卓球やろう」と誘ってくれますので、出かけるのが楽しみです。ふまねっと運動や「ほく歩く会」の活動をすることでも、皆さんからたくさんの元気をもらっています。「人と会う」ことが元気の秘訣かなと思います。