川井 幸子さん
イラストレーターとして活躍されている川井さん。様々な文化芸術活動に取り組まれているほか、焼津市男女共同参画推進委員会委員や男女共同参画情報紙「Aしおかぜ」の編集委員も務める川井さんに、お話を伺いました。
今、一番楽しいと感じる時間はどんな時ですか。
公募に挑戦しているときです。毎月、「公募ガイド」を購入し、俳句やキャッチコピー、ネーミングなど、様々な公募に応募しています。ほかにも、童話や詩の制作、絵本のキャラクターづくりなどもしています。工夫することや想像することが好きなので、常にストーリー展開などを頭の中で考えています。ふっとアイデアが浮かぶことがあるので、思いついたときにすぐに書き留められるよう、メモ用紙は手放せません。
イラストを始めたのはいつ頃ですか。
絵を描くのが大好きで、小学生のころから本の隅っこなどによく絵を描いていましたね。高校では美術部に入り、卒業後は一旦絵の勉強はやめましたが、結婚後に住んでいた浜松市の絵画教室で油彩を学びました。夫の仕事の関係で磐田市に引っ越してからも油彩の教室に通い、子育てをしながら大きな作品にも挑戦しました。自由美術展に出品し、入選したときは達成感がありました。油彩をやりながらも、イラスト制作には強い魅力を感じていましたので、出版社の通信教育でイラストと絵本の講座を受講しました。イラストでも様々なコンテストに出品し、賞をいただく中で、新たなつながりもでき活動の幅も広がりました。
元気の秘訣や生涯にわたり生き生きと暮らすためにお勧めしたいことは何ですか。
自分がやりたいこと、好きなことを追求し続けることかなと思います。私が毎日やっていることは、読むこと、書くこと、空想することです。いつの間にか日課になっていました。ワクワクする時間を多くつくることは、きっと元気につながります。
お勧めしたいのはエッセイを書くことです。エッセイといっても難しく考えず、日記のような感覚で、日ごろ思っていることを言葉にするだけでいいんです。ただ、日記は人に見せませんが、エッセイは人に見せることを前提としています。読者を意識することで共感を得ようと日記よりも言葉選びは慎重になります。エッセイを書くことで、はじめて気づくこともあり自分をより冷静に見つめることができます。みんなと違っていいんだと思えるようにもなりました。
これから取り組みたいことや夢はありますか。
これから先、自分に何ができるだろうと考えると、やっぱり未来の子どもたちのために何かできることをしたいと思います。そんなことを考えているとき、作品を見てくださった方からお声掛けいただき、私が思い描いていていた企画展に偶然参加させていただくことが決まりました。
夢は絵本の出版です。絵本は10年以上描いていますが、まだ作品として出版できていないので、生涯に1冊は出版できるといいなと思っています。